不動産の賃貸営業はブラックで離職率が高いのか?【就職・転職する人に現役の僕が体験談を伝えます】

賃貸営業ってどうなんだろう?不動産業界で働いている人の体験談を聞いてみたいな・・・ノルマってきついのかな?給料っていいのかな?休日って取れるのかな?

こう言った疑問にお答えします。

✔︎本記事の内容

  • 不動産の賃貸営業はブラックかどうか(体験談を元に)
  • 仕事内容・1日のスケジュール・歩合などについて

本題に入る前にざっくり自己紹介です。

新卒でブラック企業に就職して3ヶ月で退社しました。その後、3回転職を行いホワイト企業に入社しました。地元の小さな不動産会社から全国展開している大きな不動産会社で業界を経験しています。

本記事はすべて経験を元にお答えいたします。

不動産の賃貸営業はブラック企業ばかりなのか?

結論→会社や上司によります。

ざっくりした回答で申し訳ないですがこれが僕の回答です。 上場企業でも地元企業でも入社してみないとわかりません。

僕の体験談を元に説明

新卒から現在まで約10年のキャリアです。

  • 新卒で上場企業の不動産会社へ入社(3ヶ月で退社)
  • フリーター期間(1年くらい)
  • 地元では有名な中小企業の賃貸仲介企業に転職(3年間在籍)
  • 上場しているホワイト賃貸仲介企業へ転職→現在は売買仲介(在籍6年目)

地域によって不動産業者はよこの繋がりも強く、飲み会などで聞いたブラックな話も交えて説明します。

新卒で上場企業の不動産会社へ入社(3ヶ月で退社)

Lから始まる上場企業へ就職しました。職場は岡山県。

数字が取れないと、茶碗やファイルを投げつけられ、机や椅子を叩いて大声で罵られました。退職することを告げると即帰宅を命じられ次の日には社宅のアパートを引き渡せと命じられました。退職を告げた次の日には車に荷物を詰め込み地元へ帰りました。帰りの道中に「研修費用の100万円を振込め、わかってんだろうな?」と2〜3回電話がかかってきました(なんと研修はグアムにて2泊3日で実施)。

入社歴5年目で35歳くらいの男性社員は、休日は上司の趣味に付き合わされ、ほとんど休みがない状況でした。

入社歴11年目で45歳くらいの男性社員は、営業所長から降格してサブリーダーのポジションで転勤してきました。営業所の責任者の方が年下ですが、飲み会の席ではワサビだけを食べさせるなど陰湿な嫌がらせをしていました。この降格で転勤してきた人はすごく良い人で、僕が怒られ落ち込んでいると気を使いご飯についてて言ってくれたり、体調が悪い時には僕の仕事をこっそりと全てやってくれたりしました。この方が上司だったら3ヶ月で退職することはなかったんだろうなと思います。

フリーター期間(1年くらい)

地元に戻り、だらだらとバイトをしていました。この時期に飲食店でバイトしていたのですが、飲食店の原価率やお店の回し方、料理の撮影の仕方などいろいろな事を教えてもらいました。バイトでしたがここの店長はすごく良い人で楽しかったです。

地元の不動産屋で3年間

このままでは人間的に終わってしまうと思い地元の不動産屋に就職しました(就職しないくらいでは終わりません)。たまたま、良い上司と良い先輩に恵まれ3年間働きましたが、仲介営業として成長を望み次の会社へ転職しました。

僕が配属されたお店は、責任者と先輩2人の合計4人のお店でした。良い人ばかりで苦痛はなかったですが、歩合のために自主的に0時頃まで仕事する時がありました。

他の店舗では売り上げがないと、大声で罵倒されたり、叩かれたりしていたそうです。特に教えてもらう事もなく「見て覚えろ」というスタンスだったそうです。賃貸仲介のお店では教育をしてもらえない事が多く、理不尽に怒られて辞めていく人が多いと思います。

上場しているホワイト企業へ

先輩が強烈な人で毎日怒られながら仕事をしました。会社に行くのが鬱でしたが、物を投げつけられたり、大声で罵倒されることはありませんでした。間違ったことは言ってないので、この野郎と思いつつ頑張って働きました。

3年かけてようやく使えるレベルになったようで、怒られることも減り楽しく仕事をすることができました。その後、転勤で福岡へ。上司も先輩も良い人で毎日気持ちよく仕事をしています。

伝えたいこと

この記事を書いてて改めて思いましたが、やはり上司や職場環境によります。入社前にブラックかどうか判断するのは難しいと思います。

賃貸営業の仕事内容とスケジュール

お客さんのアポイントによってスケジュールはまちまちです。繁忙期と言われるお引越しのシーズンである1月〜3月は忙しくて定時にはなかなか帰れない事が多いです。

仕事内容

新しい事を行うのではなく決められたことを効率的にこなすイメージです。

  • 物件や周辺施設の写真撮影
  • スーモやアットホームへ物件入力
  • 反響の対応(メール・電話・来店)
  • お客様へ物件提案や案内
  • 契約書類の作成
  • オーナー様の訪問

ルーティン化することが可能です。お客様の問い合わせありきのスケジュールなので営業というよりはサービス業というイメージです。

スケジュール

実際のスケジュールを元にご説明します。

閑散期(暇なとき)

9:00-10:00:メール対応
10:00-12:00:スーモなどポータルサイトの更新作業
12:00-13:00:休憩
13:00-16:00:賃貸物件の写真撮影(鍵を借りたり移動時間含む)
15:00-16:00:撮影した写真をポータルサイトへ入れる、間取りの作成
16:00-17:00:書類整理や事務処理
17:00-17:30:お客様へ電話やメールなどでアポどり
17:30-18:00:報告業務や日誌

繁忙期

8:00-9:00:メール対応
9:00-10:00:当日案内する物件の空室確認
10:00-13:00:お客様の対応(提案・案内4件・申し込み手続き)
14:00-16:00:お客様の対応(提案・案内2件・申し込み手続き)
16:00-17:00:お客様の対応(契約手続き)
17:00-17:15:お客様の対応(鍵のお渡し)
17:15-17:30:休憩
17:30-19:30:お客様の対応(提案・案内2件)
19:30-20:45:書類や案件整理
20:45-21:00:報告業務と日誌

ヘトヘトになるくらい忙しい時は忙しいです。

賃貸営業の稼ぎや歩合は?

会社にもよるので面接時に確認しておきましょう。

給与

3社でもらった給与を公開します。

新卒で入社したパワハラだらけのブラック上場企業

初めての給与で25万以上ありました。驚いた記憶しかありません。社宅のお金もないし、会社のレストランで食べればなんでも300円で食べる事ができたので、短期間でしたがお金を貯める事ができました。

地元の不動産会社

25歳の段階で年収380万円でした。手取りが25万円くらいでした。歩合が月8万円くらいでしたね。ちなみに、住宅手当や通勤手当はありませんでした。月の売り上げは100万円から150万円(契約件数8件〜)

現在在籍しているホワイト企業

32歳(現在)で約700万円です。歩合は1契約1000円とかなり低いほうですが、福利厚生やボーナスが良いので、前職と比べて倍以上になりました。月の売り上げは100万円〜200万円の間です。

歩合

準備中

不動産業界に就職や転職するときにしておくこと

不動産の会社がどのような条件で採用しているかを知ることです。

転職サイトに無料登録して定期的に情報を仕入れましょう。その情報をもとに質問を考えたり、面談時に自分の希望に合うか細かい就業規則を確認しましょう。

最後に余談ですが、電話や面接時にたくさん質問すると印象が悪くなると思うかもしれませんが逆です。企業側としては一度採用すると長く働いてもらいたいのです。退社すると手続きが大変で費用もかかります。しっかりと質問して長く勤める意思があることを伝えましょう。